北海道に生まれて北海道で育って、観光地に行くと熊の木彫り。
結構身近に熊がいたんだけど、ここ数年の熊出没で
改めて北海道に熊がいる事を再認識した。
去年、札幌の市街地に熊が出てきて走っている姿が
ニュースで流れた。
ちょうど通勤と通学の時間だったからなおさら騒ぎになった。
猟友会のハンターさんが駆除してくれて安心した記憶がある。
山にいてくれたら問題のないクマだけど、町中を走られると
やっぱり困る。
今年の春くらいから騒がれているOSO18?だったっけ?
乳牛の被害が68頭にもなって駆除をしようとしているけど
道外の団体から駆除反対のクレームが多くて自治体が
困っているらしい。
そうだよね、乳牛や農作物に被害が出て、いつ人に被害が
出るか分からないんだもの。
熊が出るのは夜だけど、夜は猟銃を持ったらダメなんだって。
ただ、爆竹だとかで熊を驚かせて山に返すだけ。
なんだかね~、反対の団体さんたちが来て、夜に
パトロールでもしてくれたらいいのにね。
札幌は街中を川が流れて、緑を多く取り入れているので
熊が山の方から下りてきやすいらしい。
我が家の近くはすぐそばが山なんで来ようと思うと
すぐに来られるのだろう。
そんなわけで、今年は山側で熊が出たとか
少しだけ騒がれていた。
やっぱり山とか川、海のある所に熊は出てきやすいし、
住んでいるんだろうね。
と思っていたら、そうでもない事を知って驚いた。
モンゴルの方にある『ゴビ砂漠』にクマが住んでいる。
グレートゴビ国立公園の中に住んでいるらしい。
公園って言っても、東西は300~350キロで
南北は50~70キロくらいの広い場所。
映像では、茶色い土地の遥かかなたを、クマが一頭だけ
のそりのそりと歩いていた。
この地域にクマが住んでいる事は地元の人は
ずっと前から知っていたようで『マザーライ』と
呼んでいたんだって。
ちなみに、2017年にモンゴル発の人工衛星に
マザーライの名前がつけられている。
このクマの存在が他の国の人に知られるようになったのは
さほど昔のことではない。
1980年から3年間にわたってこの地域を観察して
調べたけど、その3年間で熊を見かけたのは13ヵ所
だけだったという。
毎年、頭数を観察しているけど、あまりに広いところに
少ない頭数しかいないためか、はっきりとした数が分からず
最終的には40頭以下という事で落ち着いている。
この数は深刻な絶滅危惧種だそうだ。
砂漠と言ってもクマの他に野生のラクダやガゼル、
大群のロバがいるし、小さな小さな動物がいる。
砂漠と言っても、いくつかの枯れない泉と豊かな植物のある
オアシスがあるそうだ。
けど、進む砂漠化の為に緑が少なくなってきていて、
クマの食べ物も少なくなって絶滅に近くなっていく。
そのために1990年からは、水場近くにクマの食べる物を
置くことでクマの保護に向かっている。
食べ物の豊富な日本で、人間に追いかけられるのと
食べ物が極端に少ないところで自由に暮らすクマと
どっちがクマにとって良いのだろうか。
コメント