限界集落と買い物弱者

長崎県にある、過疎化が進んだ島で高速ドローンを使った

配達を試みているんだって。

プロペラを回すドローンでの配達はよそでもやって

いるみたいだけど、ここのは羽のついた飛行機みたいな

高速で飛ぶドローンだよ。

最高時速130キロで、10キロを7分で飛んでいく。

それがなければ、島に一軒ある農協に行くか、船で

隣の島まで行かなくちゃならない。

船は一日に4便で料金は往復560円。

買い物をしても半日がかりで、たくさんの物を持って

買い物して帰って来るのは高齢者には大変だよ。

多い時は4000人いた島民が、今は300人なんだって。

これから、ドローンが活用されるようになると良いよね。

限界集落って言うと、あの大都会の東京にもあるんだ。

それも、山奥じゃない所に。

道を歩いていても、昼なのに人影がないの。

けど、それを見て思ったのは、これって私が住んでいる

所と同じだわってこと。

私が住んでいる所も、夜はもちろん昼間も歩いている人は

本当にいない。

少ないって言うよりいないって言った方が正しい。

住所区分で言うと何丁目かまであるんだけど

一番人口が多いのが私の住むところ。

それで気になって調べてみたら、人口は総数745人で

世帯数が351世帯。

そのうち65歳以上が男女合わせて312人。

人口の半分以上が65歳以上なら限界集落の基準の

ひとつを満たしている。

かくいうわたしも65歳以上だから限界集落に

ひと役かっている事になる。

ただ限界集落には、他にも基準があるから

何とか当てはまらないところにいるよ。

近くにはJRの駅があって、一時間に1~2本でも

汽車が来る。

電車じゃなく気動車ってやつ。

国道に沿っているから、高速バスやらゆっくりバスやらが

通っている。

買い物は、コンビニがあるし、週に一回の定期配達が

注文したものを届けてくれる。

他にも週に2回の移動販売車が来てくれる。

困る事は他にあるけど、買い物が出来て交通の便も

なんとか保たれているから良しとしていいと思う。

助けてくれる人達もいるしね。

『足るを知る』ってやつさ。

高齢者が多くて生活がたいへんなところはたくさんある。

団地なんかだと、家賃を安くして若者に住んでもらったり

子育て世帯を優遇する案を出して、都会からの移住者を

誘致している所もある。

もちろん移住者に仕事を斡旋したり、住居を提供したり

他にも子育てをしやすい工夫をして

少しずつ人口が増えているんだって。

邦画だったかドラマだったか忘れたけど

『プラチナタウン』って言って、元は小説だったかな。

高齢化が進んでなおかつ負債が大きく膨らんでいた

地方の再建をする話だよ。

高齢者の施設を作って、仕事をする人を集めて

なんか大きな町にしようって話だったような。

その町の名前がプラチナタウン。

それぞれの街が何とか考えていく方法しかないのかな。

それでも、みんなで案を出し合って成功している

所もあるよ。

高齢者の私が言うのもなんだけど、高齢者が泣くような

国じゃいけないと思う。

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