茶トラの銀四郎

昔我が家に居た茶トラの銀四郎の話しを聞いて。

銀四郎は友人の家で生まれた仔猫。

茶トラの男の子と女の子2人が残っていて引き取り手が

いないとの事だった。

職場では猫好きが多かったので、誰か貰ってくれる

なんて軽く考えてまずは我が家に連れてきた。

茶トラの女の子はすぐに引き取り手が見つかった。

そこの祖父母がとってもかわいがって『姫』となずけられた

仔はお姫様のようにかわいがられた。

もう一匹の女の子は独身の同僚に引き取られて

納豆蕎麦が好物になった。

残った男の子も欲しがる人がいて引き取られて行った。

けど1週間もしないうちに戻された。

仔猫なのに泣き声もあげずに大人しい猫だった。

もう一軒に引き取られたけどやっぱり出戻った。

理由は、先住猫がタンスの上から降りてこないとか

やっぱり先住猫がご飯を食べなくなったとかだった。

そうして困ったのはわたし。

動物が好きな私で猫も嫌いじゃなかったけど、猫は

怖かった。

何が怖いって?

猫の身体が柔らかいのと骨が細いから触るのが怖かったの。

先住犬がいたけどそんな訳で仕方なく引き取った。

幸い先住犬と仔猫との相性は良かった、というか

お互いに気にしていなかった。

銀四郎と名付けたその仔は全然鳴かないのに

狩猟本能は(多分)ずば抜けていたみたい。

ベッドで寝ていて少しでも足が出ると飛びついて

足にしがみついて噛む。

父にも母にも噛んだり引っ掻いたりしないのに

なぜか私には噛みついたり引っ掻いたりしていた。

そんなこんなで娘が学校に毎日連れて行く事になった。

汽車の中でも鳴く事がなかったから、重いけど

他には問題もなく毎日連れて行った。

中には動物の嫌いな人もいただろうけど、入り口の

あたりに立っていたりで対応したのだろうね。

「トラの子供ですか」って聞かれたことがあるらしい。

学校でも色々とあったようだけどね、又聞いてね。

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