味覚は変化する

子供の頃に食べられなかったものが

年を経たら好きになったなんてよく聞くはなし

子供の頃に母が

「みつば採りに行こう」って良く言った

母の≪行こう≫は≪行くよ≫って決定だ

その頃ってあんまりバスに乗る事はなくて

ただひたすら歩いた記憶がある

私のとって三つ葉はさほど食べたいものじゃなく

むしろあの香りが嫌いだった

けど母はお浸しにした三つ葉が好きだった

三つ葉は市販されているけど

ほんの数本で200円くらいもする

もしそれをお浸しにしてもひと口くらいにしかならない

それにその頃って売ってなかったと思う

三つ葉が群生していた所は道路沿いから少し入った湿地

で一面に三つ葉があった

時間をかけてそこまで歩いて行っても

三つ葉の収穫はあっという間に終わる

一面にあるから本当に少しの時間で袋いっぱいになる

家に帰ると大量の三つ葉でお浸しを作って

母が一人で食べていた

いつの頃からだろうか三つ葉が好きになった

大葉だっていつのころからかは覚えていないけど

好きになって最近は良く食べている

サラダに入れたり焼き肉のトッピングにしたり

他にも色々と食べ方はある

ウドもなんであんなものなんて思っていたけど

いつからか美味しく食べている

ウドは『酢味噌和え』が一般的だけど

新鮮な物だと新芽の天ぷらも美味しい

天ぷらって言えば大葉の新芽も美味しい

山菜はえぐみがあって水につけてあく抜きが必要だけど

天ぷらにすると美味しく食べる事が出来るし

あく抜きがいらないから簡単に食べられる

若い時なら多分食べないものを今は食べている

味覚が進化して苦味なんかに美味しさを感じているのか

なんて思っている

山菜は充分に気をつけてはっきりしないものは

食べないのが一番だ

それを分かった上で食べようね

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