流星群

ふたご座流星群の夜だったそうだけど

北海道は曇りで見えなかった

見えたとしてもこの寒い中

一人では見には行かなかったと

母が存命の時

「今日流星群があるから見にいこう」

そう言われた事がある

大みそかの頃だったと記憶している

空気がキンキンに冷えた夜

いつ見えるのか分からない

今のように情報が多くある時代ではない

ただただ明かりが少ないところに行って

空を眺めていなければいけなかった

がっちりと着込んで

歩いても1分かそこらの所まで車で行って

暗い空を眺めていた

どれくらい見えたかは思い出せないけれど

思いだせない位の程度だったのだろう

そうやって母とは好きに暮らしていた

朝からずっとテレビを見ていた母は

年末になるとこう言っていた

≫お正月ってテレビ何にもないから

 本を買いに行こう≪

年越しのごちそうは最低限にして

母とわたし

それぞれが何冊もの本を買った

これだけあったら3が日は持つよねって

言いながら

傍らに積んだ本を満足そうに眺めていた

結果はたくさんあった本も2~3日しか持たなかった

なにせ思う存分に夜更かしが出来るんだもの

1番が星空を眺める事で

2番が読書だなんてずいぶん貧相な年越しだ

けどありきたりじゃなくて良いだろう

ふたご座流星群は見る事が出来なかったけど

1年を通してみるとずいぶんたくさん観測できるらしい

今月12月は年末から年始にかけて

しぶんぎ座流星群と言うのがあるけど

ピークの時刻が夜明け後とあっては観測は無理だろう

8月のお盆頃にペルセウス座流星群があった

ちょうど来ていた娘は

星座表と双眼鏡と懐中電灯を持って観察に行った

直後に戻ってきて小さな茣蓙も持って行った

すごく星が見えたとニコニコしながら帰って来たけど

流星群のことは言っていなかったなあ

あちこち蚊に刺されてまいったってさ

夏の星空観察に蚊はつきものだろうから仕方ない

茣蓙は使ったのって聞いたら

上を見ていると首が痛くなるから

茣蓙の上にあおむけに寝転がって空を見ていたとのこと

十分に不審者だ(通報されなくてなにより)

何にしても暗い中で誰かがつまづいて転んだり

踏まれたりしなくて良かったよ

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