ロシアで新たな動員

あの手この手で動員者を集めようとしている。

10種類あまりのPVもその一環だろう。

去年の動員時に、たくさんの若者が国外に脱出した。

その事を受けて、国外脱出した人たちの財産を

没収しようとしている。

囚人には6か月の間、戦場に行ったら恩赦を与えるといって

集め、始めに行った人達がロシアに戻ってきて恩赦を受けた

と聞いた。

しかし本当に囚人部隊の人達だったのかは首をかしげる。

周りの共和国の人達には、動員に応じたら

ロシア国籍を与えると言っている。

映画で『スターシップトゥルーパーズ』というのがある。

映画だけでなくアニメにもなった。

宇宙間戦争の話しだけど、その初めの方を観た時に背筋が寒くなった。

人たちの戦争への意識を掲揚するような音楽で

銃を構えた凛々しい兵士が映っていた。

その時のナレーションが

「兵士になったら市民権を与える!」

「さあ、みんなで戦おう!」

というものだった。

市民権を持たない人は、市民になるために戦場に行く。

戦場がどれだけ酷いところかそれには触れられず、若者は

意気揚々と戦場に向かった。

今のロシアを見ていると、その映画の場面が思い出される。

最近になってロシアの指導者は戦争という言葉を使い始めた。

戦争という言葉を使って、どれほどの人が投獄されたか。

今になって自分から戦争という言葉を使い始めた。

いま行っている軍事作戦は、東部の戦争を止めるための

軍事作戦だと。

何を言ってるんだかって思ってしまう。

勝手に自分たちの領土だって言って、勝手に併合したところ

各所に軍の基地を置くためにも兵士が必要なんだって。

PVを見ると、今のロシア国民の生活が垣間見える気がする。

ごく一部なのか、ほとんどの国民がそうなのか。

どちらにしても、一般的な人達をモデルケースにして

作られたんだと思う。

子供の貯金箱の小銭を貰う父親。

ひと袋のソーセージを手に取ってみたけど買えずに棚に戻す

お年寄り。

若い時に戦場でケガをして十分に働けない父親。

戦地でケガをしても保証が受けられないロシア。

お年寄りが暮らして良かれないロシア。

いまだに水道が完備されておらずに、寒い中をバケツを持って

水を汲んで家に運ぶ人達。

ロシア国内にこういう地域があるのに

なんで戦争なんだって思ってしまう。

軍備にかけるお金を国民の生活に回したら

政府は尊敬されるのではないだろうか、戦争なんかしなくても。

クレムリンの上層部の子弟が欧米の文化を享受して

あたたかい所で高額な宿泊施設でのんびろと

楽しんでいるなんて、国民は知らないんだろうね。

停戦交渉の条件が、勝手に自分たちの領土だって言い張って

いるところを、ロシア領土だって認めろ。

こんなんじゃ交渉のテーブルには座れないよ。

もしも、ウクライナがその条件を飲んだら

他のヨーロッパの国も侵略される懸念が出てくる。

日本だって対岸の火事ではいられなくなる。

ロシア国民へ、周辺の共和国へ、反戦ののろしを

あげよう。

ウクライナの勝利と自分たちの生活を守るために。

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