ゴビ砂漠のマザーライ

前に絶滅危惧動物を調べていたら

ゴビ砂漠に住むヒグマ、モンゴル語でマザーライと

呼ばれているクマを見つけた

この熊は北海道に住むヒグマよりやや小ぶりで

雑食性で冬は巣穴で冬眠する

雑食性とは言っても餌の大部分が植物性のもので

全体の99%ほどにあたる

本来は肉食動物だったけど人間に生息地と食べ物を

奪われた為に砂漠でわずかな植物で生きるようになった

と思われる

年間降水量の少ない砂漠で食料はとても少ないし

それに加えて、夏の気温は46度に上がり

冬は-34度にもなる過酷な地がゴビ砂漠だ

マザーライが発見されたのは1920年代の事で

アルタイ山脈の西にある山だった

それまで発見されなかったのは砂漠だったことの他に

マザーライの生息頭数が

とっても少なかったためのようだ

1960年代から研究調査が開始されたけど

その時の頭数は15~20頭以下だとされた

これはほとんどがクマの餌となる植物が不足して

いる事が原因とされた

人口飼料に変えようとしても食べ物に敏感な

マザーライは食べようとしなかった

その後は色々な手立てがなされて

2022年では40頭ほどが確認されている

クマ類ではホッキョクグマも絶滅危惧種にあたるけど

頭数では2万2000頭、パンダの頭数が1400頭

と言う事を考えると

どれだけ絶滅のレッドlineにいるか分かる

絶滅しかかっている動植物は概ねが人間のせいで

そうなっているようだ

いまきちんと保護したりして行かないと

動植物のバランスが崩れてしまうのはと思う

21世紀になってからもたくさんの動物が絶滅した

半面絶滅したと思われていた動物が生きて発見される

事もある

専門家は

「単純に絶滅の回避を喜ぶだけでなく、

 なぜ危機に瀕したのかを考える事が大切だ」

こういっている

マザーライも過酷な砂漠で生き延びてきたのだから

これからは頭数が増えていく事を望む

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