小さい秋が見つかるかな

身体に纏わりつくような湿気がなくなったみたい

午前中は気温が高いけど

午後になると風の中に涼しさが混じっているみたい

夜になると虫の声がどこからか聞こえてくる

未明に雨の音が大きく聞こえた

空からまっすぐに落ちてくるような雨の音

朝になって窓を開けたら

ここ最近の熱を持ったような風はなく

どこかに涼しさをはらんだ秋の風

この夏の暑さに疲れがたまっていたのか

日中も気づくとウトウトしている

そうかと思うと遠くの雷と突然の雨

やっぱり風がなく空から落ちて来る

短い時間にどっと降る雨は怖いくらいの音がする

まだお昼を周ったばかりなのに

空は暗い

夕方になって窓から入る風は寒いくらい

一雨ごとに秋が深くなっていくとは

母が言っていた言葉

近くのキャンプ場に張られたテントの数も

日に日に少なくなっていく

夏を名残惜しんでいるようだ

夏の喧騒とは違い

点々と張られたテントを見ていると

穏やかという言葉を感じる

明日くらいからは抜けるような秋の空が

見られるだろうか

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