パラパラ!バラバラバラ!ザーバラバラ!
朝が近い暗さの中にバラバラバラ!っという音が聞こえてきた。
アラレかな?それとも、まだみぞれ?
11月も半ばになると、明け方に聞こえてくる音。
天気予報が、毎日のように傘マークが続く頃、明け方に降るのがみぞれ。
仕事に行っていた頃は、この音を聞くのが嫌だった。
恐る恐るカーテンを開けて外を見た時に、土の色が見えていると安心した。
けど、いっそのこと、白くなっている地面を見ると、むしろ安心する。
雪が積もってしまうと、いつ雪になるのかって心配はいらないもの。
白くなった地面を見た後は、いつ根雪になるかだけ。
今朝の音を聞いて、あ~冬が見えてきたって思った。
雪が降って白くなった地面、所々に土が見えている地面。
そんな事を繰り返しながら、土が見えなくなると根雪になって雪が積もる。
北海道では11月に入ると「タイヤ替えた?」が挨拶になる。
平地を走る人はタイヤを替えるのが遅いけれど、山の上に住んでいる人は
早くタイヤを替えるようだ。
聞いた中のほとんどの人がタイヤ交換をすませていると、
気持ちが急いてくる。
定年まで働いていた所は山の上だった。
勤務場所は3ヵ所くらいあったので、平地で仕事を済ませた後に山の上に
戻るのだが、平地がすでにみぞれ模様だと、明らかに山の上は雪だろう。
いつも車にタイヤを積んでいるので、ガススタでタイヤ交換をしてから戻る。
雨だったのがみぞれになり、山の上に着くころには一面が真っ白の雪に
なっている事が多い。
山の上に積もった雪は、もう溶けることがない。
つづら折りの道、日が当たっている所は雪が溶けかかっているが、道路の
半分は雪が積もったままだ。
こんな時は、積もった雪の方を走らせるか、溶けかけた方を走らせるか
迷ってしまう。
自宅のある近辺はいつ白くなるんだろう。
道路が白くなったら、長い長い冬が始まる。
けど、長い冬が終わると春がやってくる。
人生もこんなものかな、なんて思ったりする。
それにしても、雪虫、どこにいるの?
コメント