人のいない遊園地                   

人のいない遊園地

オカルト話じゃなく本当の話

駐車場に車が一台

閉店しているようだけどやっている遊園地に行った

北海道の日本海側に熊石町と言う所がある

アワビの養殖をしている

ある朝に母が熊石に行かないかと言ってきた

そこではアワビの養殖をしているらしく

もういいって程に食べてみたいからって事だった

「行かないか?」と聞かれても行く行かないの

決定権は私にあるわけじゃない

行かないかと聞かれることはたくさんあるけど

そう聞かれたら行く事は決定事項

近くの宿舎に3人分の予約をして出発

住んでいる道央から道南へはどのくらい行ったか

もう数え切れないほど行った

なので行く道筋は3つくらいある

日本海に沿って右に海を見ながら南下したり

峠を越えて太平洋側に出て海沿いに南下したり

この時は日本海側の温泉に寄りたいので

峠超えをしていったん太平洋側に出て

八雲町から雲石峠を越えて熊石町に出るコース

八雲町からは国道277号線を通って海が見えるまで

走ると国道229号線に行きつく

そこから右折して少し北上

山に入ると予約していた温泉旅館に着く

この途中での出来事

雲石峠を越えたあたりだったと思う

「あっ遊園地だ!

 ゴーカートある!」

車を停めて教えてくれた方を見たけど

駐車場には車が一台だけ

遊具も動いている様子がない

もちろん人の姿も見えない

やってないんじゃないのとは言ったものの

車内の若干2名

心はすでにゴーカートでワクワクしている

とりあえずは入り口まで行って確かめないと

諦めないだろう

開いていたら良いけど

開いていて誰もいなかったらそれはそれで嫌な感じだな

入場券売り場があって開いていた

売り場の中には年若いお兄さんが一人座っていた

入場券を3枚とゴーカート券を買ってゴーカートの所まで歩いた

歩いている横を一台に自転車が(ふら~っと)通り過ぎた

あれ?そんな人いたっけな?

自転車はゴーカートの受付まで行って止まった

ゆっくりと自転車から降りて受付に自転車を立てかけた

ゴーカート券を半分ちぎって

 「好きな車に乗って下さい」と笑顔で言う受付の人

あれ?このお兄さんって入場券の所にいた人だ

いくらお客さんがいないとはいえ

ここって一人でやっているんだな

数年前に待ち時間が0分って遊園地が話題になっていたけど

ここだって待ち時間は0分だった

自分たち以外に人がいないのは良いけど

何か家の庭で遊んでいるみたいな雰囲気で

何とも不思議な感覚だった

よく簡単な車の運転をゴーカートみたいと言うけれど

ゴーカートは真っすぐに進ませるのが難しかった

これは内緒の話しで

後にも先にもゴーカートに乗ったのはこの時だけ

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