地引網

短い時間だったけど

今日のカモメはやけにうるさく鳴いていた

カラスがうるさく鳴くとカモメは静か

カモメがうるさく鳴くとカラスが静か

たまにはカラスとカモメが一緒に鳴くこともあるけど

ほとんどない

カモメはたくさんでうるさく鳴く

カラスは多分一羽がクワッ!クワッ!クワッ!と7~8回も

連続して鳴きながら空を旋回する

よくあんなに息が続くものだって感心する

今日はカモメの大合唱

砂浜に小魚の群れでも寄ってきているのだろうか

春先に鰊の群れが寄ってくるのを『群来』って言う

他の群れだったら何と呼ぶのだろう

子供の頃に母の実家で地引網を手伝った事がある

手伝いと言うより足手まといか

その時はイワシだったと思う

網を引くのにたくさんの人の手がいるけど

小さい村だったから子供の手も借りたのだろう

地引網には目的の魚だけじゃなくて

他の魚も入って来る

海水に濡れた網は重くなる

それを力いっぱいに引いては

浜に上がった魚をみんなで拾う

こんな感じの地引網は日本全国あちこちで行っているし

有名なところもあ頂きます

『食育』というのがある

食べ物は生きとし生きる物の命を頂戴するという事も

子供たちへの教えのひとつだ

魚の切り身や蒲鉾が海の中を泳いでいると思っている

そういう子供がいたというのも笑い話では済ませられない

ある動物園で冷凍した小動物を大型獣の餌にしたところ

残酷とかなんとかと非難が上がったそうだ

何でも好き嫌いせずに食べましょう

そんな事だけじゃなくて食べる物はみんな命があると

教える事も大事だと思う

食事の前に手を合わせてする『頂きます』

これが食べ物に対する敬意を表しているんじゃないか

そう思ったりする

地引網で上がった小魚を食べる

ついさっきまで手の中で動いていた魚

子供に実感として教える機会があると良い

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