昨日から秋のお彼岸だ
カボチャを入れたぜんざいを作って食べたところで
あまりにも暗いので外に出てみた
朝から曇りだったけど午前中は風がまだぬるかったのに
今は寒くて冷たい雨が降っている
こんな気候になると
ひと雨毎に寒くなると
むか~し母に言われた
曇り空で冷たい雨が降るとなんだか物悲しい気分になる
そこで脈絡もなく思いだしたのが『火の用心』
子供の頃は夜に火の用心と言いながら
外を回る人達に憧れた
「火の用心!(カチカチ)!」拍子木を鳴らしながら
地域の家々に用心を促して歩いていた
早く大人になって自分も参加したいと思っていたけど
いつの間にかなくなっていた
その頃の掛け声は«火の用心 マッチ一本 火事の元≫
今はマッチを使う事が少ないので(ほとんどない?)
マッチと言っても分からない子供も多いらしい
ある料理家が講習で「マッチくらいの太さで千切り…」
こう言ったところマッチを知らないと言われ
『火をつける物』と教えたところ
「チャッカマンくらいですか?」と言われたと
本気かどうか分からない返事があったそうだけど
まさか講師をからかったわけではないだろう
ドラマの中の大奥では
「火の用心さっしゃりませ…カチカチ」と言っていた
今も寒さが厳しくなるころ
暖房を使う頃になると消防車が回って来る
「寒くなってまいりました
ガスの元栓を閉めて火の元には十分注意しましょう」
時代が変わると注意の仕方も変って来るものだ
ただどこを見ても拍子木は2回鳴らしている
2礼2拍手1礼から来ているとも
神様にお供えするときに2回拍手をした事からとも
また陰陽思想から2回鳴らす事で陰と陽を表しているとも
言われている
ただどれが本当なのかはわからないそうだ
1回だと聞き逃すから2回って言う説もあるけど
自分としてはこれがあっているのかなとも思う
火の用心の夜回りはだいたいが夜の8時から9時の間で
ちょうど子供が眠りについた頃なので
拍子木で寝た子が起きてしまったとクレームが入った事も
あったそうだ
用心の促しに回って来る消防車の方々にはご苦労様と
いうけれど
夜回りさんが情緒があっていいかもね
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