ながめたら鮭

車で走っていたら

少し大きめの橋に車が何台も停まっていた

なんだって橋の上に…

橋の上って駐車はいけないんだよね

けど気になる

何人もの人が橋の欄干に手をかけて下を覗いている

そこで初めて気が付いた

遡上してくる鮭を観ているんだ

ちょうど今頃だろうか

9月の末から10月にかけての風景

これと一緒に見られるのが波打ち際での釣り

これも地元の人が楽しみにしている釣り

波打ち際に数メートルの間を開けて

釣り人が立っている

釣りと言ったら

防波堤なんかでのんびりと釣り糸を垂らしている

釣り人の姿

映像でしか見た事のない船釣り

サケ釣りは見た事がないような長い竿を使って釣っている

そう言えば

その頃の同僚に「サケいる?何本?」

そう聞かれた事があって2本と答えたら

「たった2本?!」って聞き返された

自分も含めて秋になると過程で『イクラ』をつける習慣がある

釣った鮭からいくらだけ取って他は周りに配っていた

その鮭を20本30本と買って『サケとば』にしていた人がいる

道東の羅臼に住んでいた人でサケは只に近い値段なんだって

サケを干すのはガレージの中

そのあたりに干していたらカラスやクマに取られてしまう

取られるだけなら良いけど味を占めて何回も来られたら

それこそ困るよね

道東の厚岸に行った時の事

何気に川を見たら何匹もの鮭が水面から背を出しながら

川を遡っていた

中には力尽きて横になる鮭もいる

それを虎視眈々と狙っているカラス

弱肉強食の自然の一部

鮭頑張れ!と思う反面

カラスも生きるために頑張っているんだな

そう思った

鮭の遡上を親類の叔父に話したら

毎年のことで誰も見る人はいないとのこと

眺めていたのは自分一人だった

そんな川を眺めている自分は

地元の人にはよそから来た人と思われていただろう

そこでは誰も見る人はいないけど

こっちでは何代もの車が停まって見ている

今年も鮭の遡上に時期になった

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