シン・カキゴオリ

かき氷って言うなんて知らなかった

子供の頃はかなりの繁華街近くに住んでいた

通りを歩くといろんな幟が出ていて

中に『氷水』って書いた赤色に白字の幟があった

そうなのさ

氷水って言ってたよ

かき氷って言うようになったのは

かなり後になってからのこと

いつくらいだったか思い出せないけれど

なにせここ数年は引きこもりだし

その前は出かけるなんてしなかったから

頭の中ではずっと長い事『氷水』だった

孫たちが来るようになって

夏にはかき氷を食べに行くようになった

あれをかき氷って言っていいもんだろうか

フワフワしていて氷の綿菓子みたい

そこにフレッシュなフルーツが盛り付けられていて

知っている氷水とは別物だ

なにせ氷水って言ったら

銭湯の帰りにちょっと寄って食べようかって言うもの

色のついた甘いシロップがかかっていた

甘い小豆やコンデンスミルクやアイスクリームが入っていたら

それはすこし特別になる

間もなく家でも作れるようになった

上から氷を入れてがりがりとハンドルを回すと

下から細かくなった氷が出て来る

フワフワの氷の綿菓子

これお店じゃないと食べられないと思っていた

自宅でも作れるようになったみたい

驚いたのは氷がいらないんだって言う

マイナス40度~50度になるロールの上から

水分をかけると

下からフワフワの氷が落ちて来るの

何回かしか食べたことがないけど

昔ながらのかき氷とは別物

お小遣いを握りしめて子供だけで食べに行ける

そんなものとは別のものになってしまった

フワフワかき氷は美味しい

頭がツーンってなる事も少ない

けどやっぱり凄く暑い日は

こめかみを抑えながら食べる

がりがりのかき氷を懐かしく思ったりする

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