おばあちゃんになっちゃった

おばあちゃんになったって言うのは、年の事じゃなくて背中の事。

今朝、カーテンを開けて何気に左にある鏡を見たら、そこに映っていた

のは、腰を曲げたおばあちゃんの姿だったよ。

少し前に「おばあちゃんになったみたい」って言われたけど、朝の起き

がけは膝が痛いから少し前かがみになってしまうんだ。

しばらくすると治るんだけど、つい前かがみのままになっていたみたい。

あ~あ、やっぱりね、言われても仕方ないような恰好だよね。

今日は整形に行ったから、先生に話した。

前からこの事は、ちょくちょく言ってはいたんだけどね。

先生は「もう若い時に戻る事はないから」って言いながら、自分の同級生

だった人の事やプロスキーヤーの人の例を取って話してくれた。

ある高名なスキーヤーは、80歳になってからキリマンジャロをスキーで

滑り降りて、オリンピックの聖火ランナーになる夢を叶えるために、重い

荷物を背負って、足にはおもりをつけて毎日歩いていたけど、脊椎を悪く

して歩けなくなってしまったんだって。

それでも、付き添いをつけてランナーをしたみたい。

人はそれぞれ違うから、他の人がどうであれ自分が同じにはなれない。

だから、他を見てもきりがないんだと話してくれた。

女優の草笛光子さんが、高齢でも背筋がしゃんとしてしているとも

言われた話をしたら、常にメンテナンスをしてホルモン注射をしている

とそうなれるかも知れないけど、一般人にはできないでしょうって。

私の場合は、一般的に良くある高血圧なんかはなくて、飲んでいる薬は

整形の物だけなんだよね。

そうなんだ、他を見て羨ましいとか思うんじゃなくて、今、自分がどう

なのかって事を見ると良いと思う。

『足るを知る』って言葉があるけど、いろんな意味で、今あるものを

受け入れて、それで満足する事が大事だと思う。

常に不満を言っていたら、足るを知るにはならないからね。

まだ歩けるから良いじゃないの。

無理をしなければ良いんだもの。

ただね、前は、パソコンに向かう時も読書も、正座して背筋を伸ばして

いたんだけど、今は正座が出来ないから前かがみになってしまうんだ。

意識して背筋を伸ばしているようにしよう。

私の叔母が腰を曲げて杖をついて歩いていたんだけど、背中が伸びるのに

なんで曲げているのか聞いたら、人工肛門をつけているから心配で前かがみ

になってしまう、前に転びそうだから杖をついて支えているって言ってた。

そういう事もあるんだよね。

おばあちゃんになったわたし。

だって68歳になったのは初めてだもの。

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