雪が融けたら

小学生のテスト問題に、『雪が融けたら何になりますか?』と言うのが

あった。

一人の子供が勢いよく手をあげて「水!」と答えたところ、正解では

なかったそうだ。

先生の欲しかった答えは『春』だったから。

この話を聞いた時、なんで正解にしなかったんだろうと疑問に思った。

同じような事が他にもあった。

先生が出した問題は『小川はどうやって流れるか?』だったと思うが、

子供は「チルチル流れる」と答えたところ不正解だった。

先生の求める答えは『サラサラ』だったという。

春の小川はサラサラ行くよという童謡の歌詞を、先生は思い描いてい

たのだろうとは思うけど、こういう問題に正解はないと思う。

なんて固定観念に凝り固まった先生なんだろうと、その時に思った。

子供の素晴らしい感性をつぶしてしまった事には気づかないのだろう。

こういう先生には子供を預けたくないと思うのは私だけだろうか。

いま、道路を見てみると、雪が融けたら水になると言うのが現実と

なって、あちこちに水たまりが出来ている。

子供の頃は、この水たまりから細い道を作って水を流しては遊んで

いた思い出がある。

以前、道を歩いていた時、ランドセルを融けた雪の上に置いて、紙を

流して遊んでいた男の子たちを見た。

あ~あ、ランドセルが水浸しになってしまうだろうと思ったけど、当

の子供たちは、熱中して紙の行方に目を凝らしていた。

こういう子供たちを見なくなって久しい。

さて、私はと言うと、雪が融けたら外出を多くしようと楽しみにして

いるけど、外出ってどこに行ったら良いんだろう。

向かいの山がきみどり色になったら、ゆっくりと山の方に行こうか。

庭の土の手入れをしようか。

植えたいものがたくさんあるけど、プランターだけにしようと思って

いるから、厳選して植えないとならない。

去年は土の袋に種をまいて失敗してしまった。

コンクリートの上に直に置いたものだから、暑くなりすぎて種が上手く

育たなかった。

プランターに植えた物は充分に育ったから、今年は全部プランターに

しようと思う。

イチゴにハーブはプランター、名荷は家の隅にでも植えようか。

プランターに植えたイチゴにランナーが出たらどうするんだろう。

ランナーはイチゴの子供と言っても良いもので、苗から長く伸びて根を

つけ、そこからまたイチゴの苗になる。

親苗→子供苗→孫苗→ひ孫苗と続いて行くけど、段々と小さな実になり

ながらもきちんと実を結ぶ。

ランナーを植え替えする方法もあるんだろうけど、いつも失敗している。

けどイチゴって強い。

畑に直植えしていて、冬に大量の雪の下になっていても、またちゃんと

葉が出て花が咲いて実を結ぶ。

雪なんかに負けていられない。

イチゴみたいに強くならないと、ね。

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