用事で、家からバス停ふたつ分の所まで歩いた。
バス停ふたつって言っても、停留所と停留所の間が
短いからさほどの距離じゃないよ。
途中で小学生3人とすれ違った。
今年だったかな、生徒数が少なくなったから
小学校と中学校が併合されたんだ。
それくらい小学生の数も少ないから
そんな子供たちと会うなんて本当に珍しい事だよ。
40年位前だと一学年一クラスで、学年数が30人位。
修学旅行も小さいバス、マイクロバスで間に合うくらいの
生徒の数だよ。
その後少しずつ減って行って、20年くらい前だと
旅行先の観光にタクシーを使うくらいに少なくなった。
そんなんだから今は分かるよね、小さい学校だって。
小さいから良いところがたくさんあるよ。
新入学の生徒が入ると、上級生が一人つききりで
お世話をしてくれるんだよ。
先生も、全校生徒の事を良く分かっていた。
外を歩いていて、人に会うのも珍しいのに
子供に会うなんてさ、年に一回あるかないか。
歩いていた女の子が、ランドセルの他に両手に
大きな荷物を持っていた。
一つは道路につくくらいで引きずっていた。
あ~今日から夏休みなんだ。
休みに入る時、生徒の持ち物が多くなるよ。
作った作品や休み中にするプリントなんかがたくさん。
冬休みには、引きずっているうちに持ち物に
雪玉がくっつくからもっと大変。
こんな時に思いだすのが『さんぽセル』
カートにランドセルをつけて引っ張る作りの物。
冬道は使えないけど、夏の暑い時にあれを使えたら
すごく良いと思う。
あ~夏休みに入ったら、海水浴場の放送が
賑やかになるんだろうな。
窓を開けているから、放送がすごくよく聞こえるよ。
時間が来ると
「〇〇海水浴場にお越しいただき…」って放送と
危険な事をしている人達への注意の放送さ。
それにしても、何度注意しても分かってくれない人が
どれだけ多い事か。
注意する放送をしている人は、気が長くないと
務まらないだろうな。
気が長いのもそうだけど、注意の言葉も秀逸だ。
今はさほどきつい言葉はないけど
以前は、遊泳禁止区域で泳ぐ人への言葉が面白かった。
だってね、監視の目が行き届かない所で泳いだら
もしもの時には困るでしょ、泳いでいる人が。
何度も注意しても聞いてくれなかった時、
「はいはいはい、遊泳禁止区域で泳いでいる
青い海パンと…履いている3人の男性。
あなたたちの泳ぎが凄いのは充分わかりました
もう戻ってきてください」
これでも戻ってこないと、船外機モーターをつけた
ボートが勢いよくお迎えに行く。
勢いよくボートが出航すると、みんなの目が向く。
この方がよほど恥ずかしいのにね。
今年はこういう人たちが少ないように。
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