香りを身にまとう

香水の香りを知ってから、仕事がら普段は使わないけど

いろんな香水を買ってみた。

少量づつ5種類くらいのセットを買って香りを楽しんでみた。

その頃、和服が好きで、外出には着物使いをしていたので

和服には香水は会わないだろうななんて考えていた。

よく『匂い袋』を着物の袖に入れるって聞いた。

それ以外に何かないかな。

って考えたところで気が付いた。

何かの本で、着物に香りを炊きこめるっていう事。

となると和服だから『お香』だよね。

お香でも明らかに線香って匂いはちょっとね。

そう言えば、父が香木の話をしてたっけ。

香木ってどこに売っているんだろう。

やっぱり仏具店かな、それともお香の専門店かな。

悲しいかな、私の住んでいる所ではお香の専門店なぞ

聞いた事がない。

仕事帰りに商店街をあちこち眺めながら歩いていたら

何かいい香りがフワ~してくる。

何やさんか分からないけど入ってみたら

お香の店だった。

普通のお線香を買ってから店の中を眺めていたら

木でできた箱の中に綿みたいなのが敷かれて

その中に枯れた木が入っているのを見つけた。

匂いを嗅いだけど何にもしない。

お店の人がそのままでは香りはしない事を教えてくれた。

その枯れた木が『伽羅』だった。

欲しいけど、5~6センチくらいの枯れた木の木っ端に

何万円もは出せないよ。

とみると、横に欠けたらしいものがあった。

縦が2センチで横が5ミリ位の正に木の木っ端。

図々しいのと欲しいので、交渉してみた。

欠けた部分を譲って欲しいって。

着物に炊き込めたいんだって話した。

なんと!無料で頂いてしまった。

それも、使い方をしっかりと教えてくれて

それに使う小さな炭まで何個かくれた。

ワクワクしながら家に帰ったのだった。

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