香りに誘われて

良い匂いに誘われて飲食店に入った事ってあるよね。

まだ私がおばあちゃんじゃなかった頃

駅前のアーケードの中に香水の量り売りをしている

店があった。

医療関係の仕事柄、シャンプーや柔軟剤でも

香りのあるものは避けていたから、当然のように香水には

興味がなかった。

それが間口の小さな可愛い感じの店に引かれて

ふらっと入ってしまった。

中には、見た事がない綺麗なビンや可愛いビンが並んでいた。

その中に2~3センチ位小さな瓶に可愛い絵柄の描かれた

ものが並んでいた。

何に使うのかも分からずに手にとってみた。

「香水を入れるビンですよ。量り売りも出来ます」

とは女性店員さんの声。

量り売りってなんだろ。

たくさんある香水の中から気に入ったものを

1ミリリットルの単位で売っているんだって説明してくれた。

ひとビンで何万円もするものでも2~3mlくらいなら買える。

買って気に入らなくても1mlくらいなら捨てても惜しくないし

タンスに入れてもいい。

何種類もの香りを試していると

鼻が利かなくなってしまうってことで数種類の中から

一つ選んで3mlは勝ってビンに入れてもらった。

ビンは高さ3センチ横2センチくらいのコロンとした

もので黒い色に可愛い絵柄がついたものだ。

中に入れた香水は、ニナリッチのレールデュタン。

『時の流れ』って意味だそうだ。

あんまり甘くない香りが気に入ってた。

外出するときに少しだけ使ってみた。

耳たぶに少しつけて外出したんだけど

バス停で立っている時にハチが耳に止まって動かなくなった。

手で払う訳にもいかず、頭を振るわけにもいかず困った。

バスが来る前に他に行ってくれたから良かった。

夏、ハチが元気に飛び回る時には耳たぶに香水を

つけるのはやめた方が良いとすごく思った。

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