『明日があるという事を実感できる』それが平和
これはウクライナの女の子の言葉だ
一般的には夜に眠ると目覚めたら朝になって
いつもの日常が始まる
これを当然の事と思っている
今、ロシアに侵攻されているウクライナでは
眠って朝を待つ間にも何が起きるか分からない
それだけ民間の住宅が爆撃されているからだ
当たり前の事が当たり前でない世界
当たり前でないことが当たり前に起きている世界
それがウクライナ
ロシア軍が撤退したと言われているまちで
侵攻前のように市民の生活が続いているけど
それでもまだ時々は警報が鳴っている
警報が鳴っても人々は
慌てるでもなく屋台や店先を片付けてシェルターに
避難している
そして警報が解除されるとまたいつもの生活に戻る
警報が鳴る事が当たり前の世界なんておかしい
ロシアに連れ去られた子供たちの数は16000人に
上るというけど帰ることが出来たのはわずか300人だ
11月にロシア軍が撤退したへルソンの児童施設からも
強制的な子供連れ去りが起きている
なぜか親がいる子供も連れ去られている
へルソンは一時の間ロシアに占領されていて
ロシアに入るかどうかの住民投票が行われた場所だ
住民投票なんて全くあてにならないというのが
ほとんどの国の見解だ
そのへルソンで子供たちをキャンプに連れて行って
伸び伸びと駆け回ってもらう
そういう理由で親にキャンプの誘いを申し出た
ずっと地下室生活を余儀なくされていた子供たち
爆撃のないところですごさせてやりたいと
クリミア半島にあるキャンプに参加させたけど
予定に期限が来ても戻ってこない
問い合わせるとウクライナ本土はまだ危険があるので
キャンプを延長させるとの答えを受け
それ以来子供は帰って来ない
戻る事が出来た子供によるとロシア人としての
教育をされロシア人の養子になるか孤児の施設に
行くかを選ぶように強いられる
一部は養子になったという
こんな事が当たり前に行われているなんておかしい
もっとも他の国でもソ連時代の共和国でも
住民の強制移住をした国だからそれくらいやるだろう
子供たちが戻れるように手を尽くして探している
ボランティア団体がある
親たちの気持ちを思うとなんともやりきれない
早く明日があるという事を実感できる
そんなウクライナになってほしい
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