北海道ではジンギスカン

いろんな土地からの入植で出来た北海道

もちろん元から住んでいた人たちもいる訳で

土地の名前などにその人たちの言葉が生きている

食べる物にしてもそうだし

長い冬を越す知恵もその人達からの教えが

多くある

北海道に行ったらジンギスカンを食べてとは

旅行の記事に出て来るけど

このジンギスカンにしてもその土地や人々で

別の意見がある

まずは味をつけた物を焼くか

ロールに形成したものを薄切りにして焼いてから

いわゆる『ジンギスカンのたれ』をつけて食べるか

このジンギスカンのたれも

道民の間では二つに分かれている

『ソラチのたれ』か『ベルのたれ』かだ

調べてみるとベル食品のベルのたれが最初だ

我が家では昔からベルのたれ派だ

とは言ってもあまり強いこだわりはないので

味付きを買ってみたり他のたれを使ってみたり

このジンギスカンは子供のころから食べていたもので

昔は綿羊の肉と言っていたように記憶している

だから綿羊と羊とは別物と思っていた

なにせ田舎に行くと

道を歩いていると道路端に飼い犬よろしく

綿羊がつないであって草を食べていたからだ

綿羊の字が示すように元は毛織物の原料の羊毛を取るための

飼育だった

羊肉は独特の匂いがあると言われているけど

子供のころから食べていたし

ジンギスカン専用のたれのおかげで気にはならない

食べた始めの記憶は小学校の頃だから

もう60年ほど前になるだろうか

その頃はお肉屋さんで専用の鍋を貸してくれた

それと同時に小さなプロパンボンベの貸出もあって

家庭でも食べやすくなっていたように思う

今では羊肉がことのほかヘルシーだというので

若い女性にも人気になっているらしい

何しろ『BBQ』とか『焼き肉』という言葉を知らず

ジンギスカンで育ってきたわたしだ

それも羊肉が安価だったせいだろうけど

今は人気のかげでひっそりとだけど高価になっている

夏になると庭でジンギスカン

キャンプに行ってはジンギスカン

人が集まると家の中でもジンギスカン

実のところ家の中ではあまりやりたくないジンギスカンだ

テーブルいっぱいに新聞紙を敷いてはじめても

食べ終わる頃には

なぜかそこら中が油っぽくなっているし

服にも髪にも油の匂いが染みついてしまう

それでもやっぱり食べたいジンギスカン

たま~に一人で食べてみる

改めて思う

一人で食べる物じゃないねジンギスカンは

美味しさが半減以下だもの

もうひとつジンギスカンの話し

道南にある親類に家に行った時に

ジンギスカンをごちそうになった

鍋にたれをひと瓶入れて水を足して

そこに野菜や豆腐と一緒に羊肉を入れて煮たものだ

初めての食べ方で驚いたけど

それはそれで美味しかった

けどそれ以降は

そういう食べ方をしている家庭に出会ったことはない

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