ペットの安楽死②

今日、亡くなった愛犬のかかりつけ病院

から、お花が届いた。

お礼の電話をしたら、>お寂しいでしょう

元気を出して下さいね<とのお返事。

思いがけずに届いたお花だった。

亡くなった愛犬は、いわゆる保護犬に

なる。

最初の飼い主に虐待を受け

見かねた二人目の飼い主が引き取り

飼うことが出来なくなり

三人目が引き取った。

三人目は先住犬がおり、手間がかかると

私のところに連れてきた。

引き取ってくれないなら、保健所しか

ないと言った。

この言葉に驚き引き取った。

三歳だった。

1年あまり、ケージの中から出てこなかった。

鳴き声も上げず、騒ぐこともなかった。

声帯でも手術をされたのではと、獣医

さんに相談した。

初めて吠えたときは、よそで犬が吠えて

いるのかと思ったくらいに驚いた。

それでも、吠えるのは年に3~4回。

孫が遊びに来た時に、孫のそばに居たくて

吠えた。

葬儀の時は、孫が斎場まで抱いて行き

帰りはお骨を抱いて帰ってきた。

10歳を超えたらフェアリー期と呼ばれる

愛犬。

ブーブー言うフェアリーちゃん。

子犬の時が見られなかったのが残念。

保健所に行くって何?

保健所って、殺処分?

殺処分って何?

安楽死とは違うの?

殺処分は死を迎えるまで数分間

苦しむと聞いた。

昔『死の臨床学会』という講演会に

出席した経験がある。

人の場合、積極的安楽死と消極的安楽死

があるという。

しかし、積極的安楽死はほとんどが

違法とされており、認められる事はない。

苦しみが続き、治る見込みがない、苦しみも

緩和されることがない時。

痛みや苦しみを楽にする方法をとる

場合、ほとんどが呼吸抑制となる。

呼吸の抑制と聞くと苦しいのでは

と思う方も多いと思う。

長く看護職を続けてきた中では

緩和治療を望まれるご家族が多かった。

痛みが楽になったのか、穏やかな

呼吸と表情になり、ウトウトと

される。

たまに目を開けては眠る。

そして呼吸が止まる。

まさに愛犬がそうだった。

これを、緩和ケアというオブラート

でくるんだ安楽死と言われても

一緒に寝て、眠るように息を

引き取った愛犬の姿に、私の場合は

良い選択をしたと思う。


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