小樽から余市町に入って、国道5号線をまっすぐに走って行くと、
右側に余市水産博物館の看板が見える。
そこから、どんどんと上り坂を上がっていくと突き当たった所に
水産博物館がある。
入り口を入ると右側に受付があるが、優しい職員さんが迎えてくれる。
この水産博物館を一言で言うならば、良い意味で
『土器からニシン漁まで』だろうか。
建物の中には、観覧しやすいように色々と展示されているが、内容が
すごく濃いように思える。
水産博物館という建物だが、縄文時代の土器も多く展示されている。
ここのマスコットキャラクターが『土器じい』と言うのもうなづける。
これは、この近辺の遺跡から出土されたもので、矢じりやナイフなどが
多く展示されている。
そこから階段を上がると、ニシン漁の時に使った漁労具が数多く展示
されており、ニシンの千石場所として栄えていたのが良く分かる。
一抱えもあるような錨もあった。
また、弁財船の模型も展示されているが、模型と言ってもかなり大きな
もので、今にも中から人が出てくるのではと思える精巧さだ。
その当時の生活用品も多くあり、興味深く見ることが出来た。
アイヌ関連の資料やアッシ織の衣類も展示されている。
私は孫たちと行ったが、空腹に負けるまでは、飽きることなく
見ていたようだ。
余市町のニシン千石場所の歴史に加えて、アイヌ民族の関連資料
や、りんごの歴史、余市に入植した会津藩士団の資料と、見やすい
展示ながらもぎっしりと詰まった博物館と思う。
先に言ったように、上り坂のてっぺんにあるので、雪のある冬場は
登りにも下りにも十分に気をつけて行って欲しい。
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