薪ストーブと牛乳

子供の頃、よく母の実家がある村に行った。

江差町から日本海側を北上した所にある五厘沢村と言うところだ。

祖母と叔父一家が住んでいた。

土間から5~60cm程も高くなった居間の真ん中には、薪ストーブがあった。

四角く切ったストーブの土台には丸い小さな石が敷き詰められていた。

薪が炭になった頃に、石の上に炭になった薪を出して、祖母が魚を焼いて

くれた。

囲炉裏で焼くように、魚は串に通してあり炭の周りに串を立てた。

その焼き方が珍しく楽しそうで、祖母の真似をして炭の位置を替えたりしては

母に、子供が火で遊ぶとおねしょをすると叱られた。

その叱られた子が成長して、焚き火が好きな大人になった。

ばあちゃんになって、遠くへ行かれなくなっても、やっぱり焚き火好きは同じ

で、家の庭で炭を熾すのが夏の楽しみになっている。

薪ストーブの上には、いつも大きな鍋が載っていて中には牛乳が温められていた。

裏で飼っていた牛の乳で、誰が搾乳していたのかは気にしたことはない。

一度だけさせてもらった事があるが、なかなか難しく全然といって良いほど

牛乳は出なかった。

絞った牛乳は、一度、近くの川で冷やしてそれから鍋で温めていた。

行くと、お茶を勧めるように牛乳を勧められた。

搾りたての方が美味しいような気がしたが、それは絶対に飲んじゃいけないと

言われたが、その時はなんでか分からなかった。

雑菌が混じったり、乳脂肪分の関係でおなかが緩くなるみたい。

牛乳そのものに雑菌は入っていないが、牛の身体についていたり人の手につい

ている物が混入するかも知れないとの事だ。

けど、今は雑菌の件は心配はいらないという。

搾乳前の消毒や清拭、機械で絞る前に手で絞って異常の有無をみているからだ。

パック詰めの前には、品質をチェックしているとの事なので、安心して飲む事

が出来る。

ちなみに私は牛乳が大好きだ。

濃い牛乳を飲んでもおなかが緩くなることもない。

牛乳大好きばあちゃんとしては、良かった良かった!

庭キャンで、炭を熾して牛乳を飲む…好きな事が2つ!

起こした炭のそばで牛乳を飲みながら動画を観る…好きな事が3つ!

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