動物たちの輸血

動物病院を受診する動物の中で、輸血を必要とする

犬や猫がいる。

そうだろうと思ってはいたけど、動物の輸血はあまり

というか、ほとんど耳にする機会がないので

気に掛けないようにしていた。

耳を塞いで、聞かないようにしていたのが本当のところ。

犬の場合だと供血犬と呼ばれる。

病院で飼っていて、必要な時に献血して使う。

大切に飼われている所もあるが、後で話すシロの場合は

酷い環境だった。

地下で、コンクリートの床に壁、そこに新聞紙をしいて

何頭かと一緒に飼われていた。

供血犬の場合の基準は、体重が20キロ以上で8歳以下。

猫の場合は約5キロ以上で若い健康な子。

けど、献血をする犬が少ないので、シロは約13キロの体重

で、11歳になり心臓弁膜症で引退するまで供血犬として

生きていたそうです。

東京都に住む英語教師のケリー・オコーナーさんが、

都内の動物病院の地下室で、6頭の犬が飼われているの

見つけて、病気や高齢で供血できなくなった犬4頭と

小さな箱で飼われていた猫3匹を引き取り、介護をしたり

飼い主を探したりしていた。

シロは、新しい飼い主と巡り合い、今は穏やかに暮らして

いる。

院内で大切に飼われている供血犬もいるが、

犬猫には血液バンクのような公の物がないので、こういう

供血犬に頼らざるを得ないのだという。

供血の為の犬は20キロ以上の健康な犬なので、ペットとして

飼われているところにはいない。

ペットとして飼われているのは、小型犬が多いからだ。

『動物のドナー登録』の制度がある。

制度と言うほどのものではないけど、

供血できる犬猫がいる場合で、血液を提供しても良いという

場合は、最寄りの動物病院にその旨を登録してほしい。

このような制度だ。

輸血が必要な手術ができるのは、供血をしてくれる

犬や猫がいるからだ。

ドナー登録の制度が広く知らせられるように。

  〇 ある供血犬のお話 13歳のシロ

3歳から11歳までを、動物病院の地下で過ごし

他の病気の犬たちへ血液を供給していたけど

心臓弁膜症になり、供血犬を引退して一般家庭に

引き取られ暮らしている。

写真を見ると、ラブラドールを小さくしたような雑種犬の

雌で、穏やかな目をしていた。

今は店舗兼住居で看板犬として暮らしている。

  

  〇 獣医師法違反がでた 

大阪のブリーダーが、自分で購入したマイクロチップを

約150頭の犬に埋め込んだとして、逮捕された。

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