北海道変じゃないと思っていた変な事

〇雪が降っても傘はささない

年頃になったとき、東京方面では雪が降ると傘を

さすことを知った

都会のお姉さんが傘をさすのを見てどう思ったか?

雪の中でかさをさすなんておしゃれだなって思ったよ

こっちで傘さす人は見た事ないもの

その後も北海道では雪が降っても傘はささないって

何かの折には読んだりしていた

ちょっと傘をさして歩いてみた事がある

夜、静かな時にそうやって歩くと

あのフワフワした雪が傘にあたる音がする

これがまたけっこう大きな音で耳に心地いい

昼間は何となく恥ずかしくて傘は使えなかった

何と言っても誰も傘なんかさしていないし

何よりも玄関で『雪をほろう』と傘はいらなかった

この『ほろう』って言うのは多分『はらう』ことだ

北海道では家に入る時に

「ちゃんとほろってうちに入りなさい」って言われる

これくらいならどこでも通じると思ったけど

これが又通じない言葉なんだな

傘はささないけど昔は『角巻き』って言うのをかぶった

毛布みたいな厚い生地で頭からすっぽりと被っても

腰の下まで届く

今は誰も着ていないけど、ちょっと作って着てみたい

そんな気持ちがある

〇北海道の線路には汽車が走っている

電車は路線電車のある札幌と函館くらいしか思い出せない

新幹線が通るようになって函館の新北斗市にも電車が

走っている

他は汽車なんだよ『気動車』って言う種類なんだ

北海道に電車がいない理由は分からない

線路の上に電線があったら雪が積もるからだろうか

何にも変だと思わなかった事が変だった時には

そりゃビックリだよ

けど自分たちの生活に何にも影響がないからね

驚いたって言っても«あ~そうだったんだ≫くらいだね

ひとつ考えたのは

道外に行ったら気をつけよう、その時だけは

北海道人だってばれないようにしなくちゃってね

実際の所はそう上手くいかない

だって言葉にしても標準語だと思って話しているもの

北海道の変なとこなんて気がついていないよ

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