春霞

はるがすみ 春霞 気持ちが暖かくなるような言葉

まだ雪の山が高く道路にもいっぱいで

毎日が氷点下の北国ではなおさらのこと

待ち遠しい春

春の霞は遠くの山がぼや~と帯がかかったように

かすんで見えることで

万葉集にも載っている言葉

この霞が山にかかるとそろそろ春だという知らせ

すごく美しい言葉でさすがに日本人は

昔から四季を上手に日常に取り入れているんだな

なんて思っていた

それが黄砂だったかもなんて思っても見なかった

昔の人は遠くの山を眺めながら

あ~もう春なんだなんて歌を詠んでいたのだけど

くしゃみをしながら鼻水をジュルジュルしながらの

歌会だったならもうお気の毒と言うほかない

典雅に歌を詠んではいるけれど

黄砂なら御簾の中にも入りこむだろうし

紫式部も鼻をかみながらくしゃみをしながら

物語を書いていたんだ

そう思うと遥か昔の人たちがなぜか身近に感じられて

むしろ微笑ましい思いがする

今日あさ起きてからやけにくしゃみが出て

鼻水もズルズルと止まらない

ボックスティッシュを手の届く場所に置いて

午前中はくしゃみ鼻水の波状攻撃を食らっていた

これはひょっとして花粉だろうか

そう思っていたけど

タブレットに入った報によると

今日あたりからそろそろ黄砂が飛んでくるらしい

黄砂はそろそろと言う事はやっぱり花粉なんだろうか

黄砂は遥か中国大陸のゴビ砂漠から

空の上空を渡る風に乗って日本まで飛んでくるわけだけど

英語ではアジアンダスト(Asian dust)と呼ばれるのも

これで分かった

日本に飛来するだけでなくて太平洋を横断して

北米まで旅をする

せっかく長い旅をして飛んでくる黄砂には

お気の毒だけどあまり歓迎は出来ない

酷い花粉症の人やぜんそくの人にとっては

また辛い季節になるのだから

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