数年前に市からの依頼で熊を駆除した猟友会の方が
猟銃許可取り消しで逆転敗訴した
事件の経緯は
2年前に砂川市のハンターさんが市からの依頼で熊を駆除した
その時の状況から安全確認不徹底だとして
猟銃免許取り消し処分を受けた
その処分に対して違法だと控訴したところ
札幌地裁で免許取り消し処分が違法だとの判決がでた
その後にこの判決を不服とした公安委員会が控訴した
2022年から色々な準備をしていて
今年判決が出る予定だったけど
10月18日にハンターさんが逆転敗訴したと聞いて
驚いた
事の始まりは2018年に砂川市の市街地にクマが出た
そういう事で自治会から猟友会に駆除の依頼があった
依頼を受けた猟友会は支部長ともう一人のハンターとで現場に行った
けどそこにいたのは体調80cm程度の子熊だったので
撃つ必要はない
母熊が近くにいて帰るはずだから
そう言ったけれど自治会は駆除を依頼した
そのあたりは市街地にあたるので周りの状況などから
発砲は難しいとしたけれど
立ち会っていた警察官の指示があったら発砲は許可される
その時には警察が発砲を前提に人払いをしていて
クマの後ろに高さ8メートルの土手があったので
警察官と市の職員が立ち会っているところで発砲し
クマを倒した
それで済んだと思ったけど
2か月たってから砂川署の訪問があり
市街地で発砲した事が『銃刀法違反』と『鳥獣保護違反』
の容疑があると自宅にあった銃を押収され警察に連れていかれた
この時点で砂川署から書類送検されたが不起訴処分になった
それなのになぜか北海道公安委員会が
銃弾の先に建物があったとして銃刀法違反と認定し
銃の所持取り消しを強行した
発砲した時には市の職員と警察官が立ち会っていて
駆除は不要と言うハンターさんの意見に
市民が不安がっているという事から職員が駆除を希望し
警察官も許可を出した
また銃弾の先に建物があったとしているけど
地図で見ると平面なので建物はあるように見えるけど
8メートルの土手があったので問題はない
ところがおかしなことに狩猟免許を扱う北海道の担当局は
違法性を認めないと免許の取り消しはしていない
そして砂川市でもそのハンターさんを
『鳥獣被害対策実施隊員』としている
警察官もハンターさんをかばう姿勢で裁判長も自身で
現場に視察に行き発砲に問題はなかったと確認している
何年も銃をもてない状態だったけど
クマの出没時に市から依頼を受けた際には
丸腰で現場に行っていたという
発砲は色々な制約があってしかるべきとは思うけど
この事件のように撃つ必要がないというハンターさんに
市の職員と警察官が立ち会っての発砲で
警察に連行され銃も押収されでは
ハンターさんはやっていられないと思う
単なるボランティアなのに自分の仕事をほおって
出動して命を危険にさらしてこの処遇ではね
なんでこう公安委員会はかたくなになっているんだろう
間違っていたと認めたら良いだけなのにね
クマの出没で依頼されて駆除をすると
クマのいない地域からのクレームの嵐
猟友会の人たちが断っても仕方ないと思う
いっそ公安委員会の中にクマ駆除の部署を作ったら良いのに
そう思ってしまう
この事件は大きなニュースにはならないと思う
けど広く知らせないとならないと思う
この後は最高裁判所の扱いになる
どうなるのか目を離せない
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