雷と土砂降り

凄いカミナリだったね

数えられない位のカミナリが夜中いっぱいに轟いていた

轟くって字が車が三つで大きな音って言うなら

車って字を四つにしたいくらいのカミナリだった

別にカミナリが怖いわけじゃない

ただ

窓際で寝ているから目を閉じていても

瞼の裏が突然真っ白になる

そうなると何となく数を数える

最初は9つくらいだったのが

朝方には3つになった

そうしてこのひっきりなしに鳴るカミナリの合間には

ものすごい音での土砂降り

こんなに続くカミナリなら

どこかで光っているのも見えそうなもの

けどこの雨じゃ外に出たら雨が地面で跳ね返って

いくらゴム長靴を履いていても泥だらけだろう

子供の頃に母親から言われた

雷が光ったらら数を数えると良い

数が多いほどカミナリは遠いから…と

けどその時は不思議だった

カミナリはひとつなのに

光る時と鳴る時と二つあるカミナリ

この二つに間があるのに何で一つなんだろう

けどそんなものなんだろう

なんて思っていた

ある程度の年になってから

光と音の速度の違いを知った

空気中を進むと仮定して

音は一秒に340m

光は一秒に30万km

これだもの光る方が早いよね

夜中のカミナリで

光ってから数えたら9秒あった

これから思うにカミナリは約3000m先だったんだね

ちなみにと言うか

私は仕事柄10秒くらいならあまり誤差なく数えられる

昨夜のカミナリと雨で私が心配したのはゴミの事

あんまりの土砂降りはゴミを片手に傘をさしては難しい

今日は諦めようかってところで

7時位になって一時雨が止んだ

雷様ありがとうというかこの場合は雷神様って言うかな

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