カラ…カラ…カラ…
しばらく間があってから、またカラ…カラ…カラ…
玄関から居間に入る引き戸を開ける音がする。
(あ、母さんがきた…)
微かなゼ~ゼ~という息遣いが少しづつ2階に近づいて来る。
かなりの間をあけて、閉じている目の前が暗くなる。
そろそろ目を開かないとダメかな。
って目を開けると、私の顔の前に手があって、母が覗き込んでいる。
「息してるかどうかみてたんだ」と母。
そうなの、私、一回眠りに入ると死んだように何時間でも眠っていた。
天井を向いて手を胸の上で組んで、おまけに半分白目を向いて。
呼吸も浅いから、もしかしたらって思われて、時々こうされていた。
今はそういう事もない。
昨日の0時に眠ってから、15時間位眠っていた。
その間に2回起きて、水と整形の薬を飲んで、しっかりと目覚めたのが
今日の午後3時と言う訳。
昔、母に良く言われていた言葉
「寝だめ食べだめは出来ないって言うけど、出来るんだね~」
感心したように言われていた。
目を覚まして、何日の朝なのか夜なのか分からない事が度々あった。
それと比べると15時間なんてね、短いよ。
途中で起きているしね。
20代30代は何にも飲まずにもっと眠っていたもの。
居間のフローリングで眠っていて、誰か来たのに気づいて「水…水…」
って言って、お水を貰ってすぐに眠った事がある。
水を持ってきた人は「なんだ、生きてるのか」娘の同級生の声だった。
今は看護師をしているが、エレベーター会社の点検から看護学校に行った
頑張り屋の男の子だった(今は中年のおっさんだけど)
その頃は、玄関にカギをかける事もしていないのが驚きだが、それが
普通の事で、それくらいの田舎。
いつの頃からか、物騒っていうごく普通の概念が生まれてカギを掛ける
ようにはなったのだが。
とにかく、あまり睡眠の必要もなく、あまり食べずにいることが多かった
反動か、眠り始めると丸1日眠って、起きてからは食べ続けた。
それで母から言われたのが先の言葉。
今は眠る時期に入ったのか、そう言えば何日か前からたくさん
食べていたような気がする。
今日起きてからも、何回も眠りそうになったけど、頑張って起きている。
今は午後11時。
最近はずっと、2~3時間の睡眠時間だったから、ここらで5~6時間
くらいは眠っていられるようになろう。
だから、せめて12時を回るまでは起きていないと大変だ。
明日の6時までは眠っていたい。
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