這う国境線 ジョージア

這う国境線とは、ジョージアのレジャバ駐日大使が言った事だ。

旧グルジアと言った方が分かりやすいし、私もジョージアという国の

事は知らなかった。

ロシアが、非友好国と名指しにした中に日本が入っていた事に対して

『日本は非非友好国』と、日本を友好国と言った国がジョージアだ、

と言った方が分かりやすい。

今回のウクライナ侵略に対して、ロシアの策略に注意するように話し

てくれた中の言葉が這う国境線だ。

ちなみに、大使は日本語がとても上手で、一緒に出演していたコメン

テーターよりも、簡潔明瞭に答えてくれていた。

ジョージアは1991年に独立してから、2008年にロシアからの

軍事侵攻を受け、停戦協議の結果、国土を20%ロシアに渡す事で独

立を保った経緯がある。

その国境線が、日を追うにしたがってジョージア国内に侵食してきて

いるそうだ。

それで『這う国境線』と言っている。

一度協議で決めた事でも、簡単に翻すどころか卑劣な方法をとってく

るのがロシアだという。

だから、停戦が決まっても注意をおこたらないでとの事だった。

日本も、終戦直前になってロシアからの侵略をうけており、樺太、千

島列島、満州と、多くの民間人が亡くなっている。

そういう例は他の国でも見られていて、正にロシアのいうジェノサイ

ドをロシア自身で起こしている。

またジョージアでは、いまだに国境付近で誘拐が後をたたないそうだ。

先日の動画で、ロシア兵がウクライナ国民に食料を投げ渡している様

子があり、チェチェン兵が地下から小さな子供を抱いて出てくるとこ

ろがあった。

チェチェン兵は残虐で有名なところなので、みてゾッとした。

食料支援の映像は、ジェノサイドを受けているウクライナ国民を助け

ているところとロシアでは言っていたので、不思議に思った。

そこはウクライナのへルソンで、ロシアに制圧された所だという。

周囲を包囲されていて、スマホは取り上げられ外部との情報を含めて

遮断されている状態で、支援物資も届けることが出来ない。

市民も他への移動が出来ない。

テレビはロシア放送に切り替えられているという。

外部と完全に遮断してこの状況にしているのは、へルソンはウクライ

ナに見捨てられたという絶望状態にしてロシアに頼るようにしている

のだという。

ウクライナのクレバ外相は、ロシアがへルソンを共和国にするために

偽の住民投票をしようとしていると話している。

外との情報を遮断しようとしても、どこからか情報が洩れて伝わって

来るし、映像も流れてくる。

このへルソンの中でも、ロシアから食料を支援してもらう事を拒絶し

て、包囲後からずっとパンを焼いて配っている男性がいる。

どんなに情報を遮断しても、へルソン市民は分かっているという。

いま、ゼレンスキー大統領は各国にリモート会談を申し入れている。

アメリカで真珠湾攻撃の事を言ったのはミスだと言う人たちがいるけ

ど、アウシュビッツの事を知っていても、ドイツ国民をナチスだと思

っている人はいないだろう。

パールハーバーも同じ事で、戦争の悲惨さを訴える手段だと思う。

今、日本の政治家の中に、これほど世界を動かす言葉を言える人が

いるだろうか。

自分たちの利権を肥やす事だけを考えている人達は黙っていて欲しい。

侵略された方も悪いとか、侵略者が悪いとかと言う議論は、今は置い

て、一刻も早くウクライナの独立を守り、ロシアの傀儡などにはさせ

ない状態での停戦を願っている。

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