2年くらい前かな、性別違和のある保育園児が
『問題児』としてPTAに公表された話があった。
男の子として生まれたけど、その子は自分で女の子の服を
着たいとの事で、家では好きな服装をさせていた。
親御さんはその事を園に相談したうえで入園させた。
子供たちは気にしないし、充分に注意しますからとの
返事をもらい、安心して入園させた。
家での服装とは違って、なるべく男の子のような色の服を
通園時に着せて行くようにした。
けど、他の子供からのいじめにあい、それがエスカレート
していった。
男女別に分けないでという約束が反故にされ、その子は
男女に分かれての着替えも重くのしかかったという。
いじめに対する母親からの相談に対して
『問題児』という報告書をPTA全体に配布したと言う。
その後は夜泣きや円形脱毛症になり、適応障害と診断された。
夜泣きの声は、身体から絞り出すような声で、
聞いている私も心が苦しくなった。
3~4歳の子供に死にたいと言わせる世の中って
何なんだろう。
アメリカでの研究結果によると、本人の望む性に反して
生まれた時の性を強要すると、約8割の子供が自〇を図り
その半分が本当に命を落とすという。
7年前に文科省から、性別違和にきめ細かい対応をとるよう
全国の学校に通達が出された。
しかしこれは小学生以上の子供に対する通達で
修学前の子供には対応はしていない。
先に話した子供の母親は、市に相談に行ったが、
O津市幼児対策課では
「いじめ対策推進法の対象年齢が小学生以上」などを理由に
対応はしてくれなかった。
その後、第3者委員会が招集される事になった。
そこに提出された子供の手紙は
学校にいきたい。
ともだちほしい
たすけて
おねがい
と書いてあった。
就学前の子供が、ようやく書いた文字だ。
その後、引っ越しをして2つ目になる小学校に転校する事に
なった。
そこでは本人の望む服装で通学させてとの事で
自己否定の言動はなくなったという。
昨今LGBTの事が社会に認知されるようになったようだけど
認知と理解とは違う。
こうして自分の心と身体の不一致に心を
痛めている子供がいる事にも目を向けるべきだと思う。
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