どぢょう初めて食べた日

普通に言ったら『どじょう』だけど

そこの幟には『どぢょう』って書いてあった

市場の近くにある花屋さん

一日おきに夜勤に行っていた時に

そこの市場で夜食を買っていたので

当然目につく幟

花屋さんに上がっている幟にどぢょう

良い土壌からは良い花が咲く

帰りの事も考えずに

買ってしまったらなんとかなるだろうって思いながら

その花屋さんに入った

「あの~土壌ってありますか?」

「はいありますよ」

ってにこやかに手で示してくれた先には木の桶

中にはどじょうがたくさん入っていた

あら~土壌じゃなかったんだ

とは思ったものの売っているどじょうを見たのは初めて

そこはやっぱり買って行かないとなんて

頭はどじょうに向いてしまった

それでどじょうってどうやって食べるんだろう

私の心を見透かしたように店員さんが言った

店で調理しますよだって

かば焼きにしてくれるって言うからお願いした

職場の冷蔵庫に保管して

次の日に父へのお土産にした

父は栄養があるんだと大層喜んだ

どじょうは栄養のある食べ物で

『ウナギ一匹 どじょう一匹』という言葉があるように

どじょう一匹がウナギ一匹に匹敵する栄養だとされている

中でもカルシウムはウナギの9倍もあるし

ビタミンDやビタミンB2の他に鉄分も豊富なんだって

そんなどじょうは夏バテにぴったりだそうで

天然のウナギが少なくなっている今

土用の丑の日にはどじょうにしたらどうかななんて思う

ただ気のせいか何となく泥臭いような感じ

例えるなら海の魚と川の魚の違いみたいな…かな?

もっともどじょうを食べたのは後にも先にもその時限り

これから食べる機会があるとも思えない

なにしろドジョウ料理専門店なんてところは知らないもの

以前に友人の家でのこと

湧き水でヤツメウナギを飼っていた

どうなったかなと思って聞いてみたら

いつの間にかなくなっていたから

誰かが食べたのじゃないのかなって言ってた

そこの家のウナギ?どじょう?食べたかったな

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