いつもは起きてボーっとしていたら夕方
今日はそうはならなかった
バス停二つ分を歩いてみた
気温が7度で曇り空の無風
歩くと汗ばんでくる陽気
雪解けの水で川にもいくらか水が増えて
ひっそりと流れているのが見えた
庭の雪山もほとんど溶けてなくなりつつある
もう春って言っても良いだろう
そこにはるばるとあいつがやって来た
海の向こうはるかゴビ砂漠から
高度一万メートルの風に乗って九州地方に到達
今日から明日にかけて東北近くまで降り注ぐ
黄砂と呼ばれるけど砂よりは細かい粒子だ
だから黄塵と言う方があっているのではと思う
黄塵万丈という四字熟語がある
強い風に吹かれて黄色い土煙が
とても高いところに吹き上がるさまだという
厄介なところは車や洗濯ものにも付着するところ
車に積もっても安易に洗うと傷がつく
たくさんの水で洗い流し
しっかり泡立てたスポンジで優しく洗うと良いらしい
洗車に適した日は曇り空の風のない日が適している
こうやってあいつがやって来ると
すぐさま洗車の仕方がネットに上がる
ネットの言う事を全て不用心に信用する事はしない
けどこれは合っていると思う
北海道には届かないようだけど
PM2・5はさらっと飛んできている
花粉症ではないと思う自分だけど
くしゃみや鼻水は駄々洩れ状態になる
くしゃみや鼻水も必要な物だから仕方ない
そういう異物を身体の外に出してくれるのだから
それにくしゃみも意外とすっきりとするものだ
もっとも鼻水でティッシュを手放せなくなる
酷いと鼻の下が痛くなってしまう
源氏物語に『末摘花』と呼ばれた女御がいた
紅花の古語で紅い鼻と揶揄された
この女御は美しい女性に囲まれた
光源氏の思い人の中では少し異彩を放っていた
ずっと前にこの女性を知った時には
哀れさを感じたものだ
けどいま考えると
彼女は黄塵か花粉症でいつも
鼻をかんでいたのかもなんて思ったりしている
今は肌に優しいティッシュがあるけど
その当時はどうだったのだろう
御簾に隠れて鼻をかんでいたって考えると
何とも微笑ましい気持ちにもなる
末摘花は源氏の失脚で須磨に流された後に
とても困窮した暮らしをしてたけど
源氏と再会した後にはずっとそのそばで暮らし
生涯を添い遂げた
とあるから源氏の周りにいた女性の中では
幸福だったのではとも思う
この末摘花のモデルは男性だったのではという説がある
そしてハーフだったのではという
こうして色々と考えていると
源氏物語はまた違った見方が出来る
もう一度読んでみようかなとも思うけど
多分読まないだろう
だってとっても長い物語だし
物語の中の光源氏にはあまり共感できないもの
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